『筆の日』イベントを盛り上げたい!
突然ですが、みなさん、『筆の日』って知っていますか?
「365日、毎日、何かしらの記念日があるみたいだけど、その1つ??」
まあ、確かにそんな感じではあるのですが、
今回は「筆の日」について、また、
この「筆の日」を契機に、何とか町を盛り上げられないかと奮闘した皆様の始まりのストーリをお伝えいたします。
是非、最後まで、お読み頂ければと思います!
『筆の日』とは?
さて、先ずは、形式的な情報から・・・
「筆の日」とは…
平成20年9月、町・事業者・町民が連携して筆の魅力を全国に発信し、筆文化の振興と筆産業の発展を図るため、熊野町の条例により「春分の日」を「筆の日」として定めたもの
とのこと。
熊野町HPや熊野筆事業協同組合HPなどで、詳細に記載されていますが、その内容をまとめると・・・
・筆産業の振興
・筆づくり技術の継承/発展に尽力した先人へ感謝
・筆の歴史と文化の価値を改めて認識しよう
と言ったことを目的に制定されたものなのかなと思います。
初年度には、町内の高校・中学美術部の生徒さんが、なんと畳45帖分!の巨大アートを制作。筆の駅(https://houkodou.jp/wp_2020spring/cat11)の近くに掲げられていたそうです。
徐々に大きなイベントに!
制定から10年後(平成30年)、町政100周年時には、筆の日前後1週間程度の期間中、下記のようなイベントが実施されていたようです。
①筆の日式典
筆文化振興功労賞、「100年後の熊野の未来図コンテスト」表彰など
熊野高校書道部 大書パフォーマンス
②一日一筆
役場や、関連事業所、町民の皆様が、1日1回、筆を使う、という活動
③夢ギャラリー
「夢」など好きな言葉をテーマに筆で書いた作品を
役場や金融機関、熊野高校に展示したり、
筆を使った体験の実施
④街角のアート作品
様々なアート作品を町内各所に展示
⑤メイクアップアート
⑥ちびっこギャラリー
上記に加え、色々な協賛イベントも開催されており、かなり盛り沢山!だったようです。
豪雨災害、コロナ・・・
この年、平成30年7月に豪雨災害が発生します。
近年では、記憶に新しいコロナ禍による外出・イベント制限などもあり、先人が育ててきた『筆の日』は、徐々にその盛り上がりが失われていったようです。
『筆の日』を盛り上げよう!立ち上がった人達
平成30年の筆の日を、私は知りません。
ただ、写真やパンフレットなどを見ると、あのまま、悲しい出来事が起こらず、みんなで大きくしていく事が出来たら・・・
今頃、アーティストから「ちびっこ」まで、色々な人が参加出来る芸術祭のような形になっていたのかもしれない。。。そんな気がしました。
学生さんがくれた「きっかけ」
まちを、もっと盛り上げたい!
商店街を、もっと盛り上げたい!
こんなことは出来ないか・・・
そんな声を多く聞くなか、2022年の筆の日に、動き出す”きっかけ”が生まれます。
安田女子大学書道学科との包括連携協定の締結
熊野高校アートディレクションコースの誕生
熊高生Presents! 筆の里工房:周辺ライトアップ
熊野高校での課外活動として、21年9月からの半年間、
熊野町の観光を考えるプログラム、
【観光プロデューサー養成講座】が実施されました。
35名の有志学生に参加頂き、1年生チームが、筆の里工房にある坂面大池のライトアップ企画を発案!
町が、これを全面バックアップして実現したのが、こちらです!
安田女子大学×筆の日イベント
包括連携協定の協定式と合わせて、安田女子大学書道学科の学生さんが
クイズを通して筆や熊野町の筆づくりを学べるクイズラリー
筆文字:オリジナル缶バッチづくり体験
筆ストラップづくり体験
ふでリウム(ハーバリウム)
等々、様々な体験コンテンツを企画運営して下さりました。
秋の『筆まつり』、春の『筆の日』
学生さんがくれた ” きっかけ ”
多くの皆様にご来場いただき、好評の下、終了しました。
もっと色々な事が出来るのではないか?
こんなことがしたい!
来年もやりたい!
企画した人からも、
運営に関わってくださった方からも、
参加した方からも、
こうした声を頂戴するようになりました。
『筆の日』を盛り上げたい、町を盛り上げたい、といった機運を受けて、企画が始まっていきます。
さて、この翌年(2023年3月)はどうなったか?
この続きは、また次回!!
安田女子大学さんの企画、
熊野高校の皆様によるライトアップ企画、
ご協力いただけた町内の事業者さんによる各種イベント
商店街でのマルシェ、まちかどギャラリー、
広島大学謎解きサークルさんの企画、
書道家さん・アーティストの皆様による『広島書家サミット』
等々、手探りながらも、色々な企画が実施されました。
その様子は、また次回!
お楽しみに!