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熊野町呉地で足もみ&整体 「温足道」を営む和田耕平さんにお仕事のことやご自身で栽培する黒大豆について伺いました。


・本日はどうぞよろしくお願いいたします。 まず最初にお聞きしますが、和田さんのご出身は熊野町でしょうか。

いえ、熊野ではないんです。元々広島市の仁保というところの出身です。妻が熊野の人で、市内よりもちょっと田舎っぽいところに住みたいと思ったのが移住のきっかけですね。 

・そうなんですね。いつ頃熊野に移住されたんでしょうか。

なんだかんだでこっち来て18年ぐらいになるかな。

・お仕事はどんなことをさているんでしょうか。

普段は足ツボ、足もみと整体を自宅でしています。基本1人でやってます。

・こちらのお店は住宅地にあって、少し入り組んだ場所になりますが、お客さんは多く来られるんでしょうか。

そうですね。最初はわからんし、口伝えでしか言ってなかったから中々来てくれなかったけど、最近はね、一応調べたら地図とかにも出てくるしホームページを自分で作ったから意外と調べて来る人が増えてます。
今日の朝来られた人も、近所に最近住み始めてネットで調べて来たっていうことでした。あとは口コミでやっぱり広まって来てくれるっていう人が多いかな。表通りにお店があれば多分目立つからいいけど、不特定多数が来られてもこっちもしんどいからね。

・整体のお仕事をどうしてやろうと思ったんですか。

仕事を1回辞めて、ちょっとその次何しようみたいなのを考えた時に、手に職じゃないですけど、何かないかなって言ってたら、ちょうど妻が整体の先生のところでお世話になってたんで、そこでうちの旦那ちょっと悩んどんじゃけどって相談してくれて。実際話を聞きに行ったら面白そうだったんで、年取ってもできるかなっていうような感覚でやってみることにしたのがきっかけです。

・もう長くこちらでお仕事をされているんですか。

この家で6年ぐらいかな。 熊野に引っ越してきて、最初は普通に働きに行きよったけど、仕事辞めて家を買うタイミングぐらいで、ここに部屋1個作ってもらって、じゃあやろうという感じです。

・お仕事を辞めて家を買われたんですね!すごいです。

自分が無理してずっと勤めるのが嫌だなと思ってね。とりあえずやりたいことをやっとこうかなっていう。お金の面に関しては会社の方が安心感はあるよ。その部分で言ったらしんどいけど、 まあ好きにできるのが楽しいなと思う。
やっぱり自分で全部好きにできるのがいい。

・確かに。もうお仕事の量とかも自分で調整できますよね。

今日ちょっとあれだなと思ったら、すいません休みますってできる笑。

・整体のお仕事に関して大変だったことはありますか。

やっぱり他人の体を触るので、最初は女の人だろうが男の人だろうが、緊張はすごくしてました。
今はもう前よりかは全然慣れたなとは思います。 

・お仕事に関してアピールしたいことはありますか。

足もみは地球を救うっていう言葉があって、若石健康法ってここにある本がベースなんですが、足もみでみんなが健康になればいいねっていう内容のものです。師匠がずっと言いよったんだけどまあ自分の健康を維持していきましょうっていうことですね。

・では仕事以外で趣味や地域で取り組んでることなどはありますか。

趣味は釣りやキャンプだけど、取り組んでいることなら黒豆。熊野の黒豆を育てて、流行らしてやろうと思ってます。
地域の人に話を聞くと、黒豆栽培がどんどん下火になってきてるんだよと。
昔減反政策があってから、田んぼに何植えるんだってなった時に、黒豆が適しとるだろってなってから、熊野で一気に増えたみたい。
熊野は丹波と気候とか風土がすごく似とるから、美味しい豆ができるって、丹波から視察に来よったぐらいらしいです。その話を聞いて凄いじゃんって思って、じゃあ何かできんかなっていうので、ちょっと自分で盛り上げてみようかと思って始めました。いろんな人がタイミングよく声かけてくれたりもしてね。

10月頃なんかは枝豆が食べれていいです。黒枝豆。ちょっと中の薄皮が黒っぽくなってくるんだけど、あれがすごい美味しい。普通の枝豆より粒が大きくて、コクっていうかね、旨味というか、 圧倒的にこれ食ったら他の豆が食えないです。

・そうなんですね!枝豆のその後の段階は、黒豆になるんですか。

そう、そのまま畑に置いとくと、乾いてきて枯れてくる。で、サヤの中でカラカラになってそれを今度脱粒機にかけて、悪いのと分けて黒豆にする。

・熊野の黒豆は初めて聞きました。

そう、熊野のね。
じゃけん、そのためにブランドみたいな感じで自分で名前をつけてやってます。それこそ最初は筆豆だった。多分熊野町役場なんかはまだ筆豆ってみんな言うんだけど、 熊野の大豆組合に所属させてもらって、筆豆は正式決定なんですかって聞いたら、正式ではないけど、みんながもうそうやって通称で呼んでるっていうけん、じゃあ自分で名前を考えて黒豆作っていいですかって聞いたら、それは個人の問題じゃけん、好きにしていいよって言われて。それで名前つけようと考えました。よく丹波黒とか。なんとか黒っていっぱいあるから、ありきたりだなと思って、それで結局「安芸大黒」っていう名前にしたんです。 安芸の国で作られとるという意味と大黒さんにもかけて「安芸大黒」にしました。

たまたま、近所の人が農家さんで、スーパーと繋がりがあるけん、枝豆卸しましょうよって言ってくれて。 それでそのパッケージ考えて、今詰め込んだところです。一応、スーパーの藤三に10月の期間限定で店頭に並びます。今回違うスーパーにも行ってくれたみたいですけど、少し反応が薄かった笑。まだまだ課題がたくさんあるなと感じました。

 

・「安芸大黒」すごいいい名前ですね!美味しそうです。

俺はこの豆の名前を考えにゃいけんと思って、どうしようどうしようってすごい考えてね。
とりあえず今個人でやってるレベルですけど、もっと浸透していけばいいかなとは思うんやけどね。

・熊野町の魅力や好きなところはありますか。

俺いつも思うのはね、ちょうどいい田舎だと思う。ほんとに。
ちょっと奥の方行くと、新宮地区とかだいぶ畑とかが多くてまた雰囲気が違うんだけど、ちょっと外れると田舎の感じが残っとる。近所付き合いも濃くて好きです。
妻は熊野の人間だけど、俺の方が色々知っとんじゃないって言われる。ほんとにそれぐらい関わっとるかな。たまたま民生委員させてもらってるのもあるし。いろんな人がサポートしてくれるような関係性ですね。

・和田さんの人柄ですね!

いやいや。妻の親戚の人たちが、なんだかんだで気にかけてくれたりとかもあるしね。
田舎あるあるだけど、情報がダダ漏れだったりもするから、それを受け入れられるかどうかは人によるかな。びっくりする時はある笑。
でも、やっぱりそのおかげで助けてもらうことも多いかな。

・熊野町に来る人におすすめのスポットはありますか。

おすすめのスポット。うーん、最近は榊森神社がちょっと俺のお気に入りかな。
もっと観光地のようなスポット作りをしたいよね。神社巡りとかね。
妖怪伝説みたいな話も実はいっぱいあるんですよ。そういう巡り方ができたら、1つの観光になるかなとは思うけど。

・本日はお店や大豆畑も見させていただきありがとうございました。

和田さんのお店情報はこちら ↓

足もみ&整体 「温足道」
HP:
https://onsokudou.jimdofree.com/

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予約優先でさせていただいてますが、当日でも大丈夫ですので御連絡をお待ちしてます。


「熊野町つなぐプロジェクト」
広島市立大学「2023年-2024年度 いちだい地域共創プロジェクト」採択事業 
広島市立大学の学生や地域の方と一緒に、熊野に暮らす「人」や熊野で活躍する「人」にスポットを当て、その「人」の想いや取り組んでいることを通じて、地域の魅力を伝える情報発信を行っています。
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